事業評価

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事業評価

徳川林政史研究所では、1年間の実施事業の成果について点検するとともに、客観的な評価をいただくため、毎年3月に事業評価委員会を開催しています。  事業評価委員には、外部から5名の評価委員を依頼し、実施事業の各項目ごとに、高い順からA~Eの5段階で評価をしていただいています。

令和5年度事業評価委員会

紙面で評価を依頼しました。
評価は、各委員による個別の評価を総合して表示し、事業の達成度が A「きわめて高い」  B「高い」  C「普通」  D「低い」  E「きわめて低い」 の5段階とした。

自主事業による研究

目 標
所蔵史料の特色を活かし、幕政史・藩政史などの研究を進める。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:「事蹟録」の原稿化以下の作業、御苦労様です。順次の翻刻に期待します。
〔その2〕:事業実施状況から活発な活動がうかがえる。

科学研究費補助金による研究

目 標
特定奨励費補助事業「近世・近代の“森林管理システム”に関する研究・調査・普及事業」において、当該研究を行う。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:より多くの申請・獲得を期待します。

研究者の育成

目 標
非常勤研究員・研究生を採用し、研究会を行って研鑽の機会を設けるほか、史料整理や史料調査などを通じて研究者の育成をはかる。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:引き続き若手研究者間の交流・研鑽、史料調査経験の積み重ねに御注力ください。
〔その2〕:オンラインでの研究会開催でよいか?対面で得るものも多いはず。

研究環境の整備

目 標
研究に必要な研究書・参考図書・史料集などを収集し、研究環境を整える。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:スペースの制約上止むを得ないことですが、残念です。
〔その2〕:予算の制約が大きいが、積極的な史料購入などを期待したい。

林政史アーカイブズ調査

目 標
全国各所に残されている江戸時代~近代の森林管理・活用関係史料をデジタル写真データで採集し、本研究所へ集約させて、森林の管理・活用の歴史的研究のためさらには情報発信体制の基盤整備に努める。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:史料調査範囲の拡大(石川・山口・大分・鹿児島等)、歓迎します。
〔その2〕:データベースの公開をより進めて欲しい。

その他の史料調査

目 標
尾張藩政史・幕政史の研究を推進するため、全国各所に所在する関連史料を収集し、研究・普及活動など の利用の便をはかるとともに、調査に参加した若手研究者の育成に努める。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:調査・収集の継続、拡大を期待します。
〔その2〕:予算・日程などの制約はあるが、より多くの調査を期待したい。
〔その3〕:収集の計画性はあるか?何か年計画など建てる必要はないか。

所蔵史料の整理・目録化

目 標
未整理史料を順次整理・目録化して、利用者の便に供する。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:地味な作業ですが成果を期待します。

閲覧利用体制の整備

目 標
整理・目録化した史料を公開し、閲覧に供するとともに、利用者が閲覧しやすいように閲覧環境を整える。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:閲覧者数の増加は喜ばしい限りですが、施設・スタッフの負担にならないかと案じます。
〔その2〕:人数制限は必要あるか疑問。通常に戻っているのが一般的。

史料の保全

目 標
書庫内の環境を整備し、必要な場合は史料の補修をするなどして、史料の保全に努める。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:「デジタルデータ化」をHDDやUSBメモリ等の電子媒体に保存することと理解します。その場合、バックアップは取られているのでしょうか?可能なら美術館と連携し、バックアップを取ることを提案します。

研究紀要

目 標
研究紀要を毎年発行し、研究成果や史料情報を発信する。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:引き続いての研究成果を期待します。
〔その2〕:(徳川美術館の成果論文と)合併したことによるデメリットの再確認とそれへの対応は検討すべき。

書籍の編集・発行

目 標
紀要以外にも、書籍などを刊行し、研究成果を広く発信する。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:日頃の研鑽結果を評価します。
〔その2〕:貴重な研究成果の公刊と思う。

ホームページの公開

目 標
ホームページを公開し、研究成果や史料情報を発信して林政史研究所の活動を広めるとともに、利用者の便をはかる。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:利用の実態を知りたい。

講座の開催

目 標
古文書講座や林政史に関する講座を開催し、研究成果を市民にわかりやすく発信していく。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:月1回に近い頻度の講座ご苦労様です。
〔その2〕:受講人数・回数制限は必要か?

外部機関などとの連携

目 標
教育機関・研究機関・学会等との連携を図り、研究成果の発信に努める。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:引き続き連携されることを期待します。

所蔵史料の貸出・公開

目 標
史料の出陳や史料写真の貸出を行って、所蔵史料の公開に努める。
総合評価
A
コメント
〔その1〕:さらなる貸出・公開に御努めください。
〔その2〕:(徳川林政史研究所開設100周年)記念特別展は社会的に高い評価を得た。

予算・運営

目 標
予算執行を透明化し、予算枠内での効率的な事業運営を行っていく。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:内部評価をBとしたことに対する改善策はあるのか?予算規模の問題か?

研究活動に伴う収入

目 標
史料写真の利用を促進し、研究活動による収入増のため努力する。
総合評価
B

競争的研究資金への応募

目 標
科学研究費補助金をはじめとする競争的研究資金に応募し、必要な研究費の獲得をはかる。
総合評価
B
コメント
〔その1〕:健闘を祈ります。
〔その2〕:若い研究者の積極的応募が望まれる。

寄附金による収入

目 標
募金活動を推進し、寄附金収入増に努める。
総合評価
B

〔総評〕

・本年度も多様な事業を少ないスタッフで遂行してきたことは、大いに評価できる。特に本年度は、林政史100年の特別展・企画展があったが、
 充実した展示でとても見ごたえがあった。図録の刊行とも合わせ、スタッフの尽力に感謝したい。
・林政史アーカイブ調査は有益な事業であり、確実に調査を進め、データベース化と公開をさらに進めてほしい。
 また、それらの成果が、これまで以上に紀要や出版物に反映されることが望ましい。
過去の事業評価はこちら。

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