研究生制度

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徳川林政史研究所の研究生制度

徳川林政史研究所の特色ある活動の一つとして、非常勤研究生制度があります。非常勤研究生は、所長・副所長・研究員・特任研究員などからの推薦を経て選考された若い研究者たちです。 非常勤研究生の選考には、研究者として前途有望であることはもちろん、社会人としてのマナーや協調性など、優れた人柄であることが重視されています。 研究生には、年間10日間の史料整理ボランティアに従事してもらうことが義務づけられています。その代わりとして、研究所では史料閲覧や図書利用など研究面での支援を積極的に行うとともに、日本学術振興会特別研究員や科学研究費補助金(若手研究)への応募などについても便宜を図っています。 研究生の史料整理は、夏季と春季の2回にわたる集中史料整理期間に行われ、その成果はすでに「渡辺半蔵家文書目録」「大道寺家文書目録」「石河家文書目録」などの形で『研究紀要』誌上で公開されているところです。 このほか、研究生による自発的な史料整理の取り組みによって、「千村平右衛門関係史料目録」や「尾張徳川家文書(尾八)文書仮目録」「勤王誘引書類目録」など、所蔵史料の目録がぞくぞくと作られ、研究所における史料情報の公開に大きく貢献しています。

さらには、全国森林管理局所蔵史料調査や民有林史料調査、林政史アーカイブズ調査などの史料調査活動についても、研究員とともに積極的に参加し、研究所の所蔵史料のみならず、全国各地に所蔵された林野関係史料を一点ずつ整理・目録化していくという地道な取り組みを継続的に行い、廃棄・散逸の危機にある史料の保全にも尽力して、社会貢献を果たしています。 このような研究生の活躍に対し、当研究所では、平成20年度から一定の基準を満たした研究生を非常勤研究員へ昇格させることにしました(従来の非常勤研究員は、特任研究員と名称変更しました)。 当研究所では、これからも研究生制度を活用して、若くて有能な人材を発掘し、個々の研究に対する積極的な支援や史料調査・共同研究などを通じて、優れた研究者・社会人を育成していこうと考えています。

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