徳川林政史研究所収集史料
大正12年に徳川義親が自邸に林政史研究室を開設して以来、蓬左文庫附属歴史研究室、徳川林政史研究所へと変遷する中で収集されていった古文書・記録類からなる史料群です。収められた史料は、購入・寄贈などによって集められた原史料と、採訪の過程で原史料を忠実に筆写してつくられた謄写本とに大別できます。
内容は、尾張・美濃・信濃を中心とした山林経営に関する史料、山間村落の村方文書、尾張藩領の町や村に残されていた古文書、尾張藩政に関する記録、幕藩関係にかかわるものなど、多種多様なものがあります。
史料検索の方法
この史料群については、事前に閲覧申請をして来所の上、閲覧室備え付けの目録をご覧下さい。
徳川林政史研究所収集絵図(林絵図・続林絵図)
徳川林政史研究所が購入・寄贈などによって収集してきた絵図群で、木曽山をはじめ尾張国各郡・名古屋城下などに関する絵図が多く含まれています。「続林絵図」にはそれ以外にも御殿絵図・合戦図・地積図など、多種多様な絵図があります。
史料検索の方法
この史料群については、下記のPDF版目録のほか、このサイトの検索システムでも検索が可能です。
こちらのマークがあるものは検索システムに搭載しています。
- 徳川林政史研究所収集絵図(林絵図)目録 全
- 続・徳川林政史研究所収集絵図(続林絵図)目録 全
日本林制史調査資料
農林省山林局が『日本林制史資料』(全30巻)を編さんするにあたり、林業制度の沿革を全国にわたって採訪・調査した際に作成された筆写史料です。
この調査は、大正13年から昭和9年にかけて行われ、調査にあたっては、狭義の林制史料のみならず、その背景としての行財政・税制・農政・水利・土木に関する事項をも幅広くとりあげていました。しかし、このうち『日本林制史資料』に収録されたものは全体の30分の1程度に過ぎず、残ったカーボン複写の筆写本は「日本林制史調査資料」として、東京大学図書館と徳川林政史研究所に移管され、保存されてきました。なお、筆写された史料の中には、戦時中の混乱などによって原史料が散逸してしまったものもあり、この調査資料以外に拠るべき研究史料がないものも少なくありません。
当研究所では、こうした筆写原本および東京大学図書館所蔵分のマイクロ紙焼本を閲覧に供しています。
史料検索の方法
この史料群の詳細については、徳川林政史研究所編『日本林制史調査資料総目録』(雄松堂書店版マイクロフィルム「日本林制史調査資料」の別冊)を参照して下さい。なお、「仙台藩」の一部については、下記のPDF版目録で史料を検索することが可能です。
- 日本林制史調査資料目録-仙台藩(1) (PDF)
- 日本林制史調査資料目録-仙台藩(2) (PDF)